安芸郡府中町T様:むちうちの整体1
安芸郡府中町T様
むちうちの整体1
当ブログの書き込みを見て来院されました。
ありがとうございます。
- 顔の左半分が下に引っ張られている感じがする
- 顎のかみ合わせが良くない
- 左肩が上に上がっていて、腕が上げられない
- アロマのトリートメントを受けた際に、肋骨が上に上がっていると言われた
- 右足の靴の減りが早い
特に左側が、肋骨と肩が上に上がっていて、顔は下に引っ張られている感じがする訳です。
左側の顔と肩の間の筋肉がきつくなっている、ということです。頚が悪いんだと思います。
良く話を聞いてみると、20年前に交通事故を起こしたそうで、
凍結した道で滑って、正面から壁にぶつけたそうです。そのとき顎と口の周りを打っている。
頚の左側に痛む場所があります。
左に俯いても痛む。右に向いても痛む。上は痛くて向けない状態です。
むちうちだと思います。
おそらく20年前から頚は悪かったはず。
いわゆる「高エネルギー外傷」と呼ばれるもので、
交通事故とか、転落とかがこれに当たると思います。
運転中に滑ったわけですから、寝ていた訳では無い。
正面から壁に行ったわけですから、ぶつかるのは当然分かっていて、
相当に身構えていたはず。
20年前ですから、エアバッグは無いかもしれませんが、
シートベルトはしていたはず。
それでも顎を打った訳です。
打った顎は当然悪いはずですが、
両手両足をかなり踏ん張ったままぶつかっているはずなので、
腕や脚にも歪みがある可能性があります。
運転中ですから、外車でなければ右肩から左の腰に向かって
シートベルトを締めているはず。
ということは両手両足を踏ん張った状態で、
身体が左後ろから右前方に向かって斜めに捻れるようにしなっています。
その際に頚の左側を傷めたようです。
もしかしたら、打った後で揺り戻しがあって、痛む場所の対角線上にも
何かがあるかもしれない。
そのようなことを考えながら、いろいろ質問して行って、
どこがどのように変形しているか想像していく訳です。
それで、むちうちですが、
- 頚椎捻挫型
- 神経根型
- 脊髄症状型
- Barre-Lieou症候群型
4つのタイプがあるようですが、
捻挫がさすがに20年も続くわけがなく、
痺れも知覚鈍麻も特になく、めまいや耳鳴りも特になく、
先ほどの記事(http://tjst.jp/blog/213/)にも書きましたが、同様に、
20年前の骨の変形が頚に残っているんです。
医学系の教科書を見てもあまり書いてないことなのですが、
骨は折れる前には曲がるんです。
折れるものであれば、まずその前に曲がる。
で、力がかからなくなっても曲がったままになる。
(引用:西村生哉「臨床工学技士のための機械工学」(2013) コロナ社 pp22-23)
私が書くより上の写真をクリックして、拡大して読んで頂いたほうが早いのですが、
このグラフは「応力-ひずみ曲線」というそうです。
点Bまでは、力を0にすれば変形も0になります。
バネなんかはこの「点B」までが長い材料が使ってある。
(もしかしたら点Aまでかもしれない。上の写真を読んでください)
点Bを超えると、曲がったまま戻らなくなる。
点CとDは、材料が「ワタシもーだめ」となる点だそうです。
(そう書いてありますので、詳しくは上の写真を読んでください)
点Fが「破断点」です。
骨であれば「骨折」する点です。
骨折の定義:
骨の連続性の一部または全部が絶たれたもの
(なので、ヒビも骨折に含めます)
(引用:内田淳正「標準整形外科学(第11版)」(2011) 医学書院 p53)
とりあえず痛みもある程度減って、頚の筋肉も緩んできた感じですが、
筋肉が緩むと棘突起が触れるようになって、
棘突起を触った感じでかなり大きな変形がありそうなので、
1度に動かし過ぎるのは良くない感じですので、
次回に繰り越すことにしています。
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